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プロフィール(松本)  

専門分野:音楽学、舞踊学        
専門地域:トルコ (1996年トルコ国立音楽院留学)
現在の主な研究:
①オスマン朝末期から現代のトルコ共和国に至るまでの音楽・舞踊の歴史・理論
②トルコ音楽(オスマン音楽)が他国に与えた諸影響
③間テクスト性研究
④音楽における文化表象
⑤音楽・舞踊とアイデンティティに関わる研究
⑥音楽・舞踊図像研究
主な担当科目:民族音楽学、音楽パフォーマンス

 

ご挨拶

 私はトルコを主要専門地域として研究を進めています。
 これまでの主な研究内容は、オスマン朝末期から現代のトルコ共和国に至るまでの音楽・舞踊の歴史、トルコの多様なリズムや舞踊、そしてトルコの多様な文化を生み出す要素の一因でもある様々なマイノリティ集団の音楽・舞踊活動に関するものになっています。
 当音楽学課程に受験をお考えのみなさんの中には、西洋のクラシック音楽を実践しておいでの方も多いと思います。演奏の腕を磨く過程で、さまざまな作品に民衆音楽の断片や、異国の風景・音がちりばめられていたりすることに気がついている方も多いことでしょう。世界の様々な音楽や舞踊を理解することは、音楽実践や作品の理解に役立つ様々な教養をより一層培うことにもつながります。より広い音楽知識への扉を開くお手伝いをさせていただければ幸いです。
 トルコは自然、建築、人、食事、音楽、どれをとっても魅力的な国です。ヒッタイト帝国や古代ギリシャ・ローマ、ビザンチン、オスマン帝国などさまざまな時代に興った文化が積層する、まさに文明の十字路でもあります。1000年にわたってキリスト教世界のビザンチン帝国とイスラーム教世界のオスマン帝国という二大帝国の首都であり続けたトルコ最大の文化都市イスタンブルを歩いていると、その歴史の重みが至るところからひしひしと伝わってきます。イスタンブルはヨーロッパ大陸とアジア大陸両方にまたがる都市でもあり、留学当初は両大陸を隔てるボスフォラス海峡を毎日船で渡るたびに感激したものでした。多様な文化が積層・混交するトルコの文化を、その成り立ちなども含めて理解することは、異文化・他者を理解するまなざしを育てるうえで、きわめて有益であるといえるでしょう。
 現在東海大学にはトルコ文化を学べる授業がきわめて少ないので、音楽を中心として、こうしたトルコ文化に触れることのできる授業も整えていけたらと考えています。
 
 楽器を通じて、その背後にある様々な理論を理解するという目的のため、下記のようにトルコ周辺諸国のリズム楽器に親しむ授業に続いて、カーヌーンというトルコの代表的な弦楽器に親しむ単発授業も導入しています。弦の並びがピアノと似ているため、ピアノを弾く学生さんたちは、すぐに演奏することができるようになります。楽器と、鳴り響く音に直に触れてもらうことで、楽器とその音の世界の背後に拡がる文化、価値観、理論を理解してもらうことが目的です。実際に自分の体を動かし、五感でひとつひとつの現象を確かめていくことで、頭だけの理解では捉えきれない、物事の表面の背後に広がる意味の世界を感じ取り、その力を身のまわりのさまざまな異なるものへの理解へとつなげていただければ幸いです。 



カーヌーンの基礎授業

トルコのカーヌーン
トルコのカーヌーン
トルコのカーヌーン奏法の基礎を、ゼミ他いくつかの授業に導入しています。カーヌーンは義爪をつけて演奏する撥弦楽器で、たいへん美しい音が出ます。筝やピアノ経験者には馴染みやすい楽器です。独特の微分音の響きを実際に自分で出すことで、異文化の音理論に親しむことができます。

トルコおよび周辺諸国のリズム

トルコ周辺諸国の多様なリズムの理論と奏法の基礎を学びます。